エキスパート Expert

マーチャンダイザー
野上 真澄
Nogami Masumi マーチャンダイザー 野上 真澄

店舗とのコミュニケーションが私のマーケティング手法

マーチャンダイザーの主な業務は「商品のセレクト・発注」です。半年先のマーケットの動向やその時の女性の消費マインドを予測し、どの商品をどれだけ作るかを決めていきます。現代はトレンドや時代の流れが急速に変化していきますので、半年後のマーケットを予測することは非常に難しい作業となります。その為、マーチャンダイザーは『先見の明』つまり、未来を予測する力が重要となってきます。 また、商品計画だけでなく、ブランドプロモーションや販売計画にも携わる仕事なので多方面から情報を収集し、あらゆる角度から分析をしていかなくてはなりません。その為、情報収集力や分析力といった総合的な営業手腕を問われることになります。

マーチャンダイザーの業務の中で最も難しいのが、未来の商品構成を想像しながら商品発注をしていくことです。これは未来の店頭にどんな商品が並んでいるのかを想像していくことになります。具体的にはその時々のお客様のニーズに合った商品展開ができているのか、商品のカラーバランスやヒールの高さのバリエーションなどに片寄りが生じていないか、など細かい部分にまで気を配り構成を考えていきます。この時に一番大切にしているポイントは、銀座かねまつとして何を発信していきたいのかを明確にし、それを商品構成に反映させることです。商品はいわばブランドの顔です。商品構成でブランドアイデンティティをどう表現していくかがマーチャンダイザーの重要な任務です。 私は、商品発注をする際に大切にしているのは店舗からの情報収集です。店舗は直にお客様と接する唯一の場所なので、ネットでは聞こえないお客様のご要望や貴重な声を聞くことができます。これはリアル店舗を中心に運営している当社だからこそ可能なマーケティング手法で、店舗でしか聞くことのできないお客様の声というのはマーチャンダイザーにとって貴重な情報源なのです。だからこそ店舗とコミュニケーションを取ることが重要で、様々なお客様の声を拾い上げる様に努めています。その為には日頃から店舗とコミュニケーションを取り、こちらから連絡をしなくとも気軽に店舗の意見を聴収できるような環境作りを大切にしています。

この仕事は商品の川上から川下まで携わることになりますので、責任も大きくやり甲斐のあるポジションです。また、発注内容によって売り上げも大きく変わりますのでプレッシャーを感じることも多々あります。この仕事は予測・実施・検証が繰り返され、常に未来を創造していく仕事です。その為、反省することも大事ですが「常に前向き」である必要もあります。もちろん失敗することもありますし、落ち込むこともあります。そんな時は大好きなお酒を飲んだり、ジョギングで汗を流したりして気分を前向きに整えていくようにしています。

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