エキスパート Expert

バイヤー バイヤー 土一達哉

店舗、営業部、メーカー、企画の中心。つまり事業の中枢に位置する醍醐味がある

私が担当している仕事は、商品が必要なときに必要な量、必要な場所に商品を供給すること。生産管理、納期管理、粗利管理計画、それにメーカーとの交渉も私の担当です。月1回の店長会議で出された各店長からの商品発注を集計し、メーカーへ生産を発注、計画通りに生産された商品を店舗に納品します。また、素材の調達が難しくなることが予測される商品を先行発注して各店に振り分けたり、素材に関しても先手を打ってルートを確保したりします。加えて、在庫資材の情報を商品企画課に伝え、開発商品に反映させるなどの業務も担っています。ひとことでいうと、最終の発注責任者ということになりますね。

この仕事で難しいのは、メーカーとのやりとりですね。メーカーにはそれぞれ得意分野やキャパシティなどの違いがあって、さらにそれに加えてトレンドを読んで発注しなくてはいけません。最近は靴の作りも複雑をきわめており、ベースの革の種類や、使用パーツも多い。ヒールひとつとっても、芯、芯を巻く素材、靴裏の素材、かかとのカウンターなど、多岐にわたります。実際のパーツ発注はメーカーが行いますが、私たちも生産工程の把握が必要です。また、世界の経済事情に左右されることも多いので、常に情報収集が欠かせません。

バイヤーは、冷静に考えることができる人が向いていると思います。細かくデータの分析をして、それを冷静に周りに提案できないといけない。周囲の意見に惑わされて、勢いで決めたりするようではダメですね。数字には強いほうがいいと思います。でも、この仕事は店舗、営業部、メーカー、企画の中心に位置し、数字や物の流れなど事業部全体が見渡せる仕事です。その責任の重さが、すなわちやりがいとなっています。日々の情報収集が欠かせず、休日に街に出ても気づくと道行く人の靴を見たり、同業のお店に入ってしまいますが、子供と遊んでいる瞬間だけは仕事のことをすっかり忘れられますね(笑)。

お客様から「ありがとう」と言われる企業 Create Thanks

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